気にいっている歌です。


散りぬべき時知りてこそ世の中の、花も花なれ人も人なれ。
garashia h.

うたたねに恋しき人をみてしより、夢てふものは頼みそめてき。
komachi o.

雪は、朝になったら白くて、夜になったら、きらきら光る。
ishito m.

ケシゴムは、消せばどんどん減って行く、いやだいやだと机から落ちた、かわいそう。
shingu m.

ひとりして物を思へば秋の田の、稲葉のそよと言ふ人もなき
躬恒

見るや如何にあだにも咲ける朝顔の、花に先立つ今朝の白露
・・・これぞ法文よ
撰集抄

いづかたへ鳴きてゆくらむ時鳥、淀のわたりのまだ夜ふかきに
忠見

世の中は憂き身ににそへる影なれや、思い捨つれど離れざりけり
俊頼

きくたびに珍しければ時鳥、いつもはつねの心地こそすれ
永縁

ゆきくれて木のしたかげをやどとせば、花ぞこよひのあるじならまし
薩摩守忠度

しれぬ世や釈迦のしあとにかねがある
西鶴

心ほどの世を経る
毛吹草

をとめどもをとめさらすも唐玉を、袂にまきてをとめさらすも
五節の舞

世の中はとてもかくても過ぐしてむ、宮も藁やもはてしなければ
蝉丸